第1章

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しばらく店内の雰囲気と窓の外の様子を堪能していると 席の近くに人の気配を感じてゆっくりと振り返った。 「こんにちは。常連さん。」 声を掛けてきたのは店員の男の子。 「他にお客さんもいないし、少し話してもいいかな?」 彼はコーヒーカップを持って私の対面のイスに座った。 「いつもご来店ありがとうございます。」 ゆっくりとそう告げた彼は 今まで接客をしているときには見せたことのない 子どもみたいな笑顔を見せてくれた。
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