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――それからというもの、俺は晴野さんを見かける度に、彼女のことが気になってしまう。
今、こうして2つ後ろの席から、彼女の背中を見つめてしまう。
シャープペンを掴んだ彼女の小さな手が小刻みに動く。
それと同時に耳にかかった髪の毛がふわりと垂れる。
また、胸が締め付けられる。
この感覚は恋愛感情なのだろうか。
俺は、晴野さんのことが好きなのだろうか。
よくわからない。
何でこんなに胸が苦しいんだろう。
心がもやもやする。
そんな想いを抱えながら過ごす毎日。
晴野さんは何一つ表情を変えずにいた。
そうして、ぼーっとしているといつの間にか授業が終わっていた…。
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