この空を、君と。 #2

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この空を、君と。 #2

俺は静かに椅子に腰掛け、教科書を開いた。 本当は勉強なんてどうだっていい。 ただ、晴野さんと一緒にいる時間が欲しいだけ。 晴野さんは、俺のことをどう思ってるのだろう。 彼女にバレないように、ちらっと横目で見る。 机の方を向いたまま、何かを黙々と何かを書いている。 下に垂れた髪から隠れた頬が少しだけ覗く。 一瞬、俺の動きが止まる…。 突然、晴野さんがカチッと、シャープペンの芯を戻す音が響く。 その音と姿を見て、慌てて教科書の方に視線を戻す。 やばい、見つめてたの気づかれたかも。 そう思いながらも、わざとらしく教科書をパラパラとめくったりしていると、晴野さんが突然、メモ用紙のような小さな紙を渡してきた。
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