第1話

5/17(日)

兄様さんと仲直りをする。
師匠が運転するワンボックス？　に数人で乗り、山間のなだらかな坂のある一本道(国道だか県道だかと言っていた)を走って自宅へ送迎してもらった。
後続車両や対向車がないのをいいことに、車線通りではあるものの師匠は信号無視したりと結構自由に走らせている。

後日兄様さんがうちへ遊びに来ることがわかっていたので掃除を始める……が、客人が来たとき使う部屋や廊下にはそもそもあまり汚い部分がない。
一応トイレの掃除だけはしておこうと思って、何故か洋式トイレに座ったところで目が覚めた。板張りの無駄に広い個室で、6畳くらいはありそうだった。そういえば前にもこの田舎っぽい山間にある自宅？　にいる夢は見たことがある。

柄にもなくわくわくしながらトイレに行く途中で、兄様さんと仲直りできた喜びを噛みしめてもいる。
独り言が「……兄様さんとは相性自体は悪くないんだから」

夢の中で見た占いの本だかネットだかでは、最高ではないにせよ中の上くらいのまあまあ良しくらいな相性になっていた。