第1章

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あの日、体験した不思議な二つの出来事は何を意味していたのか…。今でも時々考える。 亡き人の最後の挨拶?それとも自分がずっと後悔していたから、逢いに来てくれたのか? 今となっては知る術はない。祖父のような存在だった叔父…卒園した幼稚園の園長先生…。 彼らは何を伝えたかったのだろうか…? 今から18年前の冬のある日… 叔父が轢き逃げ事故で亡くなった。 その一報は親戚から母方の祖母(叔父は祖母の弟)、祖母から母へと伝えられた。 余りにも突然すぎる叔父の死。それは当時、五歳の私には理解できないものだった。 学校で授業を受けていた兄も早退し皆で 祖母の故郷、H県へ向かった。
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