第1章

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恐る恐る、洗面所を覗いてみるとそこに居たのは亡くなった筈の叔父だった。 朝見たときの顔の傷も無く、顔色も良かった。ただ何故かパンツ一丁。 でも、その格好はいつものお風呂あがりの格好だった。 私は叔父に声を掛けた。 すると叔父は髭を剃る手を止め、こちらに振り向くとフッと笑った。 そこで目が覚めた。 私は直ぐに、祖母と母に見た夢の話をした。 母は「最後に逢いに来てくれたんだよ」と言った。 あの日以来、叔父の夢は見ない。 ただ、叔父は祖母の家に居る。 見えないけれど、そこに居る気配がする。 いつも私達の側に居て、見守ってくれてるのだろう
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