294人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
好きだなんて
言葉ひとつで
何もかもを信じるほど、
子どもじゃない。
けれどあのあと織部先生に
また組み敷かれて
受け入れながら、
彼の言いたかったことが
判った気がした。
小説でよく表現されるような、
肌を合わせて
判ることがあるということを、
織部先生とのことで
初めて知れたから。
今までの経験の中に
そんなものはなかったからこそ、
よく判る。
あれはスポーツのようなもので、
特に意味なんてないと
思っていた今までの
自分が子どもで、
恥ずかしい。
.
最初のコメントを投稿しよう!