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「は……? いえ、まだ」
「僕、もうハラ減り過ぎて
どうにかなりそう。
ちょっと付き合って。
奢るから」
言いながら立ち上がり、
煙草と携帯を
ポケットに入れた編集長は、
あたしにノーを言わせる気は
ないらしい。
「待って下さいよ、編集長」
「付き合わないと、
今日欠勤扱いにするよ」
「ええ!?」
確かに今日はまったく
仕事らしい仕事をしていない。
痛いところを突かれ、
デスクに座ることなく
編集長のあとを
ついて行くしかなかった。
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