第5話 それは──の願いの行方

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「このまえ話したもうひとりの親友の方は男だがな。そいつとともに一緒によくいたのが彼女だ」 もうひとりの親友というのが、きっと故人であるセイゴにあたるんだろう。 「名前は大槻実花子(おおつきみかこ)。いまはインターネット関係の仕事を個人で請け負っている。急に仕事も入ることもあって日程の調整に手間取ったのもこのせいだ」
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