親友との出会い

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私は、1人で桜並木の下を通りこれから3年間通う中学へ向かう。 周りを見渡すと、私と同じ新しい制服に袖を通し、家族で入学式に向かっている子がたくさんいた。 「なな、ごめんね。今日、ねねの撮影だから入学式いけないわ」 朝、お母さんに言われた言葉。 来れる。なんて期待はしてないけど、ちょっと寂しい。 中学校につくと、先輩たちが盛大に歓迎してくれている。 でも、ヒソヒソと聞こえる。 『あの子、一之瀬ななだろ?ねねちゃんの妹。あんま似てねーな』 『きゃー!ねねちゃんの妹だ!あの子と親しくなってねねちゃんに合わしてもらおうと!』 『ねぇ、あの子本当にねねちゃんの妹?全然似てないんですけど。ありえないわ』 周りからそんな声が聞こえる。 私はそんな声を遮るために、イヤホンを手に取る。 「大丈夫大丈夫。笑顔でいないと。」 自分に言い聞かせるように、私は大きな深呼吸をした。 すると、 ねえねえ。 いきなり話しかけられた。 私が振り向くと 「1年生…?」と1人の女の子が立っていた。
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