オリーブの道

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「Ahora tomaremos descanso」(休憩します) 山あいに沿った道のほとんど何もないところにバスが止まり、皆がぞろぞろと降りていく。 降りてみてわかったが、ちいさなレストランが崖に張り付くようにして立っていた。 道路の反対側には、相変わらずのオリーブ並木がつやつやした細い葉を太陽に向けている。 (ここじゃ撮れそうなものはないな) そう思いつつも、大事にしている一眼レフの入った黒いバッグを車内に置いて行きたくはないので、しっかり抱きかかえてバスから降りようとした。
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