俺の決意

2/5
前へ
/5ページ
次へ
この手を離したら、もう二度と響一は俺の顔を見てくれないかもしれない。 この手を離したら、もう二度と響一は俺の声を聞いてくれないかもしれない。 この手を離したら、もう二度と響一は俺の名前を呼んでくれないかもしれない。 この手を離したら、もう二度と響一は俺の事を好きになってくれないかもしれない。 この手を離したら、もう二度と響一は俺のものにならないかもしれない。 俺は恭介のマフラーで恭介の首を締めながらそう思った。 これは、俺の最後の抵抗で、俺の最後の葛藤で、俺の最後の愛の行為なんだ。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加