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この手を離したら、もう二度と響一は俺の顔を見てくれないかもしれない。
この手を離したら、もう二度と響一は俺の声を聞いてくれないかもしれない。
この手を離したら、もう二度と響一は俺の名前を呼んでくれないかもしれない。
この手を離したら、もう二度と響一は俺の事を好きになってくれないかもしれない。
この手を離したら、もう二度と響一は俺のものにならないかもしれない。
俺は恭介のマフラーで恭介の首を締めながらそう思った。
これは、俺の最後の抵抗で、俺の最後の葛藤で、俺の最後の愛の行為なんだ。
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