第1章 年下彼氏 悪魔君

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彼氏いない歴 年齢=だった私に彼氏が出来た。 彼は、私の通う高校の後輩。 金髪で赤い目で 制服を着ていない。 襟元の緩い…いや、派手に破れ 肩が出ている位緩いけど 括れて細いウエストにフィットした黒い服を着ていて 下は白くて光沢のあるジャージ。 色素が薄くて 綺麗な肌には包帯を巻いている。 首元は、殆ど包帯だ。 少しヤンチャな友達の話だと 彼は相当ヤバイ人らしい。 喧嘩。 夜の街を徘徊し喧嘩を吹っかけ 全戦全勝。 族狩りと呼ばれているが 誰これ構わず喧嘩を吹っかけるらしい。 中にはモノホンのヤクザもいたとか。 喧嘩理由は、道の妨げになったから。 告白されて 付き合う形になって その現場を見ていた友達が即刻別れた方がいいって言うんだけど 普通に敬語だし 可愛らしい顔立ちで私好みだから迷ってる。 話を聞けば聞くほど危ない人だとわかる。 でも 瞳は、大きく垂れ目。 睫毛が長くて凛々しいのに可愛い。 そんな彼の名前は、知らない。 だって 告白されたの、昨日だし。 友達も肝心の彼の名前は、知らない。 みんなには 悪魔、と呼ばれている。 悪魔「お待たせしましました。」 なんか、不機嫌っぽい彼が待ち合わせ場所と校門の前に来た。 「あ…おはよう。」 悪魔「おはようございます。 一つ、お尋ねしても宜しいですか?」 「う、うん。」 悪魔「何故、こんなに早く? 僕以外とも会うご予定が?」 「え? い、いやぁ…早く来すぎちゃって…」 待ち合わせ時刻より30分早いのです。 悪魔「……そうですか。 勘違いして、ごめんなさい。 五分位前から様子を見ていたんです。 そわそわ、ニヤニヤ とても気持ち悪いです。」 「うっ…ご、ごめん…」 ちょっと、浮いてたかな?
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