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「んじゃあ、やりますか!取り敢えず素振り五百ね」
笑顔で言う言葉を間違っていると毎度のことながら零番組と一緒にやるほかの組の隊士は思う。
稽古方法は滅茶苦茶だが、零番組が強いのは誰もが認めている。
「ハジメちゃんのとこは何するの?」
「打ち合いからだ。お前のところと違って実戦することが中々なくてな」
「そうだよなぁ……。ならさ仕合やる?」
突然持ち出した話。
それに聞き耳を立てていた零番組の隊士たちは喜んだ。
それを斎藤が了解してくれと心の中で強く願っていた。
「分かった。だが、怪我をさせてくれるな」
「当たり前じゃん!よし!素振り止め!やるからには勝つぞー」
誰よりも楽しみにしていたかのように笑う梓。
公式なものとは違い、一人一回ずつ当たるように適当に組む。
勿論、最後は組長対決だ。
此処にいる隊士全員それを楽しみにしている。
早速一人目の対決が始まった。
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