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零番組___
それはどの組よりも荒くれ者が多く、腕に自信のある者が集められた組。
そして、その組を纏めるのが梓なのだ。
「指一本でも動かしてみろ。お前の刀、腕ごと吹っ飛ばすぞ」
梓はギロリと睨み付けた。
男は蛇に睨まれた蛙のようだった。
「殺されたくなければそのまま後ろに行け」
男は梓に腕を掴まれながらも後ろへと下がった。
そして、ある一定の距離、離れた時梓は手を離した。
「うわぁぁぁ!!」
だが、男は叫びながら向かってきた。
「折角、逃がしてやったのに……」
だが、梓は刀を抜くことはしなかった。
男の懐まで潜り込み、片手で顔を掴んだ。
「んぐっ……!?」
「おい。二度目はないぞ」
そして、鳩尾を思いっきり殴り、男は気絶した。
ドサッという音と共に男は倒れ、梓は冷たく見下ろした。
「あ、あの!ありがとうございました!」
「お礼言われることなんてしてないって。怪我とかしてない?」
「大丈夫です」
梓はにっこり笑って女の人の頭を撫でた。
女ながらも似合わない長身に男物の袴。
誰が見ても女だとは思わないだろう。
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