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鍾乳洞の部屋の中央と思(おぼ)しき所へ立つ。日記を取った柱を左手にするように。
地図が無いので、行った場所を覚えるしかないので、闇雲に動き回る事はやめた。
奥の方に通路が見える。鍾乳洞の通路だ。
突き当たりに部屋があった。石造りの重たい扉を開ける。
ベッドと小さな本棚と机と椅子があった。
部屋の方に紙が何枚かあった。壁と床に散らかるように。
何かのメモらしい。
『紺青の首飾り“Ⅴ”
銀色の首飾り“Ⅶ”
天秤の右腕“Ⅵ”
天秤の左腕“Ⅳ”
黄土色の人形“Ⅹ”』
どこかに天秤があるのだろうか。
この部屋には、このメモの物は何も見当たらなかった。
鍾乳洞の通路を戻る。目の前には鍾乳洞の広い部屋。左手に通路。鍾乳洞とは違う作りの通路だ。
通路の途中、右手に扉があった。聖堂の扉だ。鍵が掛かっている。
通路の突き当たりに部屋。アクセサリーや人形がたくさんある部屋のようだ。
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