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トラップが掛かったままのドアを開けたら、どんな事になっているんだろう？考えるだに恐ろしい。
なぜなら、箱に使った木の棒がトラップに引っ掛かり真っ二つに折れてる所為だ。箱でそうならば、部屋のドアだったら……
下手したら、即死しかねない。上手くいって、重傷かな。
ライフの数字が見えたなら、５０から１００％は、軽く持っていかれそうだ。
やっぱり、想像は、したくない。
これから先も、トラップや毒物の可能性がある事を踏まえていかなければならないだろう。
『北の倉庫』のドアを開ける。左右に棚が見えた。
解けたトラップの残骸……を確かめる気はない。
右手前の棚を調べると、『小さな鍵束』を入手できた。
左の棚に『アンプル』が１つ。紙が１枚。赤い字で書かれている。
アンプルは、怪我をした時に利用できる薬である。全快は無理だが、少しの怪我なら回復できるので、探せるだけ探そう。
『紙』は、此処から脱出するヒントか、『(誰かの)日記』か。『私』が『何者』か判るかもしれない。
怪我をしないように。
記憶を取り戻せれば一番いいのだが。
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