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ふと思い出したのは、ベッドのあった部屋。床や壁の紙にばかり目が行って、ベッドには手を付けていなかった。
もう一度、ベッドのあった部屋に行く。
最初は気にならなかったが、部屋のドアには『英霊の部屋A』と書いてあった。
――英霊……ね。
英霊とは、死者の霊の美称。特に、戦死者にいうとされる。どんな人の部屋だったのか。ベッドと机と椅子、小さな本棚くらいしかないシンプルなものだった。
ベッドを調べる。アンプルが1つあった。
それを持って部屋を出る。通路を通り抜けると、広い鍾乳洞の部屋だ。通路を出て右側には、ひびの入った壁がある。
木の棒で調べるのはかなり厳しそうだった。
右方向に壁に沿って歩く。
ひびの入った壁、瓦礫で埋もれた通路、最初に此処へ入った道を横切って行く。
石像広場には行かずに左手に曲がった壁に沿って行く。
右手に扉が見えた。『南の扉』。やはり、鍵が掛かっている。
壁沿って歩く。部屋を横切った先にあったのは、通路で、その途中に鉄格子の扉が見えた。
鍵が掛かっている。引き返し、壁に沿って歩くと、通路があった。
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