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目が覚めると、床の上だった。家具類は何も無い。
ポケットに固い感触。
持っていたのは、鏡の破片とナイフ。
私の名前は…………
思い出せない。
此処が何処かも分からない。
自分が男性で、自分に関する記憶がすっかり無くなっていることが自覚できる全てだった。
ドアがある。
ドアノブに手を伸ばしてドアを開けた。
細長い通路が奥へ伸びている。通路に沿って歩く。曲がり角にノートが落ちていた。拾って読み、再び通路に沿って歩く。
曲がり角を曲がる。奥に、回り階段が見えた。
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