狼さんの日常

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現在時刻は午前6時。 学校の鍵が開く頃だ。 俺が今いるのは人里離れた山奥にあるマンモス校、筑篠(つくしの )学園の高等部校舎付近。 この学園は所謂金持ち校で、いろいろと金がかかっている分便利な造りになっている。 すべての校舎の鍵は時間で自動的に施錠解錠がされ、勿論点灯も自動。 高等部校舎は5階建てのものが6つ、3階が渡り廊下で繋がっていてそれぞれの校舎の中心にはエレベーター、1階から渡り廊下のある3階まではエスカレーターも設置されている。 警備? あぁ、守衛のおっさんなら校門のとこにいるな。 構内の見回りは風紀の仕事だ。 後は、ここで暮らすからには寮生活。 基本二人一部屋、生徒会、風紀、特待生だけは一人部屋が使えるらしい。 それからこの端末。 一人一台渡されるこれは、学生証で、この学園では財布の代わり、寮の鍵だったり、GPSも搭載されているし、学園内の連絡ツールでもある。 とりあえずはこんなもんか。
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