第2話 欲すれば恋か

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「いらっしゃいませ、何名様ですか?」 「あ、はい。1人なんですけど、大丈夫ですか?」 すっとしたたたずまいで現れた男性店員。 年は30半ばくらいかな…。 身長は178くらい?ヒールを履いた私が少し見上げるくらい。 肩幅もしっかりあって、がっしりした体つき。 顔は…かっこいい系? 男らしい独特の雰囲気がある。 瞳に意志の強さを感じる…。 口元は軽く笑みを浮かべているけれど、私の様子を伺っているのがよく解る。 少し緊張してきた。。。 「どうぞ、こちらカウンター席でよろしいですか?」 「あ…はい。失礼します。」 通されて座った席はカウンター席中央部分。 L字型で短い部分に2人、長い部分には6人座れるかな? 内4席は埋まってる。 ちらりと見た、後ろのテーブル席は2つ。椅子は4脚。 なるほど、ここはおひとり様、カップル、2人連れ向きの作りかも。 静かに飲めそうかな。 先に来ているお客様の様子を伺うと皆さん自由に携帯や本を読んだり料理をつまんでいる。 大きな壁沿いに設置している迫力あるテレビ画面には、店主の趣味?か、映画が映し出されていて、それを見ている人もいる。 結構、好きな雰囲気かも。
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