第2話 欲すれば恋か

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「こちらどうぞ。」 「ありがとうございます。」 差し出されたおしぼりは程よい暖かさで、少し気持ちが落ち着く。 単に飲みたいだけだけど、(仕事でしこたま飲んだのは置いておいて)初めてのお店だし、料理も知りたい。 「お飲物、お先に伺いましょうか?」 メニューを一緒に渡されて、見えた腕の筋が色っぽく感じた。 「ありがとうございます。じゃあ、ジントニックで…」 ここはもしかしたら、遅い時間になるとBARみたいに利用できる様にもしてるのかな。。。 店員さんのカクテルを作る動作がスマートだ。 様子を伺いながら、メニューに目を通して、熱々濃厚チーズピザが気になった。 私はあっついピザを冷まさずに食べるのが好き。 説明にかなりあついと書いてあるのが惹かれた。 そして、おつまみにチーズと生ハム。 うん。あとでワインに切り替えよう。 シンプルな、でも手書きの温かさ、丁寧さを感じるメニューは好感が持てた。
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