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次の日、俊太は休み時間の一度も俺のところに来なかった。
やっぱり昨日、何かマズいことでも言ってしまったのか?って、特に何か言った覚えもないのに何だか心配になったから。
昼休みに、俺は俊太のクラスに行ってみることにした。
だけど俊太の教室に着いてすぐ、行かなければ良かったと後悔。
俺のところに来なかった俊太は、クラスの男子の手を握ってた。
つまりはアレか、分かんないことが分かったと。そしてその分かったことってのは、俺の手はもう用なしってことかよ。
おいおい、
今さらそりゃあないだろ俊太くん。
俺は、自分のクラスに入るのと同じようにして俊太の教室に当たり前のように入ると、知らない男子の手を握っている俊太の制服を思いっきり掴んだ。
掴んだのは、首もと。
いきなり首もとを掴まれたことに驚き、俊太が振り返る。
それから、俺だと分かると目を大きく開いた。
「たつ、さ、くん、?」
「ちょっと来い」
俺は、俊太の手をその男子の手から離すと、そのまま握りしめ、誰もいない教室に連れ込んだ。部屋の鍵を閉め、机に俊太を押しつけるとすぐにその唇を奪う。
「たつ、…んッ!」
逃げようとする俊太を押さえつけ、無理に口を開かせ舌をねじ込む。
「んっ、んん!」
しばらくしてから唇を離すと、俊太の目は腫れ、ボロボロと涙が溢れていた。
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