第1章

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陸自の誰かに従い 病院の地下室へ急ぐ 『急げ!!』 急いでいる 背中が痛い あちこち銃声が止まない (本物はこんなに乾いた音なんだ) そう思いながら走った 行き足が止まる 「え?」 ずり落ちる頭部は 現実を更に “非現実”を引き寄せた 二足歩行のナニカ それは 歩き 長い爪を伸ばし 明らかにおかしな頭をしていた 死んだと思った でも 誰かが 陸自の小銃を取り 撃った 外した べしゃりと 血が飛んだ その反動で 小銃も飛んできた 少し重かった そして “そいつ”の頭を 撃ったのは覚えている
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