恋文

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  織部先生のところへ 行けなくなり、 あたしの仕事が減った。 打ち合わせはほとんど 済ませていたから、 締め切りまでに 織部先生が編集長のところへ 原稿を届けてくれれば 問題はないわけで。 二番目の読者に なれないことを 残念に思いながらも、 思いを馳せた。 たった2駅と 10分の距離が、 ひどく遠く思える。 そんな時、 織部先生と別れた夜、 柄にもなく 運命なんてものを 感じたことを思い出した。 .
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