次の島へ

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~ハルの夢の中~ ?「小僧!」 ハル「……………」 ハルの子供の時の様だ。 ハルは木刀、もう一人は枝を構えている。 背中には大きな剣、剣士の様だ。 ?「それは脅しの道具ではないぞ」 ハル「……………」 ?「覚悟の言葉の意味もわからぬ、餓鬼が!」 ハル「ウォォォォー!!」 ハルは剣士に襲いかかるが木刀より細くもろい枝で受け流す。 ?「なんと荒々しい、そんな攻撃だと私には当たらぬぞ?」 この時のハルは荒れていた。 ?「何故そんなに怒ってる?」 ハル「守れなかった…弟を…」 ?「守れなかったから敵に怒りをぶつけているのか?まだまだ餓鬼だな」 ハル「ちがう…何もできなかった無力な自分が許せないんだ…俺は力がほしい…家族を…いや兄弟を守るだけでいい力がほしい…」 幼きハルは涙を流しながら木刀を天に突き出した。
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