第1章

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愚かな過ちに気付いたのは マスターの胸に飛び込んで 泣きじゃくった瞬間(とき) マスターの熱いコーヒーを 飲みながら、全てを打ち明けた 詞を奏でるように季節は巡り マスターと結婚して早一年 春告げ鳥を待ちわびて 五分咲きの桜を見ながら 視線の先は何時も北の杜 美味しいコーヒーを飲みながら 幸せを噛みしめる 公園通りの古い喫茶店 いつもの指定席 本棚には自費出版の 私の詩集が並べられている ゴールデンウィーク最後の日は 見事な五月晴れ きらめく愛言葉探して パソコンとにらめっこ 長すぎた冬 雪に閉ざされた街の 色のない言葉と風景 コーヒーは無理でも ランチくらいは作れますよ そろそろ、私もカウンターデビュー
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