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よく見かける
清涼飲料水。
喉が渇いたら
ご自由にどうぞ。
本当ならそれで
いいのだろう。
だが俺はヴォーカリストで、
顔や姿よりも
大事なのが喉──
つまりは体だ。
蛍光色を帯びた
美しいブリリアントブルー、
通称青色一号。
発がん性物質かも知れないと
言われて久しいが、
いまだにその証明は
されていないようで、
日本でもいまだに
様々な食品に
ぶち込まれている
合成着色料──
なのだが。
とりあえず、
こんな自然界には
なさそうな色を
液体から体に取り込むことを、
俺の深い部分にある
何かがNOと言う。
だいたい誰が
最初に青い色を
つけたもんなんか
食いたがったのか
教えて欲しい。
風呂の浴槽に溜まった
湯が青いのは
涼しそうだと思うが、
だからって飲みたいなんて
思うわけがねえ。
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