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薬の電光掲示板はパソコンで入力された情報に基づき伝送され、小型の自販機くらいの大きさの会計マシーンが自動音声で支払い者の相手をする。
5分から7分に1回番号が進み、3番先5番先へと表示が変わっていく。
田舎にそびえ立つ巨大な建物である、この薬の列にならぶ大半は高齢者で会計マシーンをすんなり使える訳もなくそこでまた順番以上に待つことになる。
まだまだだな。
僕は再び目を閉じて1秒でも先に時間が進むようにと、同じ呼吸でもゆっくりとした、鼻呼吸をした。
"ズリズリ、ズリズリ"
微かにあの音が聞こえる。
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