第1章

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出て行く局長の口から出た言葉 「あ―あ、また、手の掛かる子が来たわ…」僕が?僕が手の掛かる子? さっきまでの応対では一言も注意されず…あの女性が来てから急に態度が変わったような気がした樹でした。 数日が過ぎる 「こんにちは!」笑顔で入って来た女性が右目に眼帯をしていた。 『こんにちは!いらっしゃいませ』みんなの声が揃う。 樹の窓口に… 「こんにちは!これ、速達でお願いします。貴方は初めてですね」ウフフ… 見にくいのか?顔を近づけて来る。 「あっ!はぁ…」この人は?あの時の彼女では…?右目に眼帯…よく似ているが…違うかな? 「あの…」聞いて見ようと次の言葉を…そう思った時、局長が来る。 「あらあら、ココちゃん また、いつものお疲れですか?いつだったか?この間もでしたね。 また、右目ですか?気を付けて下さいね」 「はい、有り難うございます。局長さんは、よく覚えてらっしゃいますねえ。徹夜が続くと… どうしても弱い右目が充皿して恥ずかしいから…酷いんですよ」ウフフ… 笑っている彼女は素敵だなあ… 「ココちゃん、紹介します、この人は新人の早乙女君 です。よろしくお願いします」 えっ、紹介してくれるんだ。嬉しくて、立ち上がり「よろしくお願いします!」 大きな声の樹 「凄い!元気な声、勇気を貰いました。有り難うございます。こちらこそ…よろしくお願いします」 頭を下げ出て行く ココ 「有り難うございました!」見送る樹 時々現れる彼女とは…話す機会もなく…話そうと思うと、すぐ局長が傍に… 我慢!我慢!なんと言っても僕は新人 優しい笑顔…素敵な笑顔に毎日でも会いたい。
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