第1章

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数日が過ぎ… 「こんにちは!」聞き覚えのある声 『こんにちは!いらっしゃいませ!』お客様は彼女だけ…笑顔で樹の窓口ヘ… 「速達でお願いします。それと、これお土産です。どうぞ」ウフフ… キョトン!と見つめている樹 彼女って、えくぼ?可愛い!! 初めて、まともに顔を見た。その笑顔に一目惚れ!! メッチャ 可愛い!大きな瞳に吸い込まれそうだ。 「ココちゃん、いらっしゃいませ!」 出かけていた局長が帰って来た。慌ててお土産を渡しに行き、すぐ席に戻る。 「いつも有り難うございます。今度はどちらにお出掛けでしたの?」包みを見る。 「金沢ですか?いいですねえ…色んな所に行けて…羨ましいですねえ」 「こんにちは!局長 お久しぶりです。先日は無理言ってすみませんでした。遊びだったらいいんですが… 今日もこれから鹿児島なんですよ。行って来ます」出て行く ココ 「忙しい人ねえ…」笑みを浮かべる局長 僕は驚いた。いつも僕に厳しい局長が笑ってる?あんなに優しい顔をするんだと… そう言えば、あの彼女が局に来ると、みんなの顔が変わる?どうして… 預かった速達を改めて見つめる。 榛 ココ?ココって変わった名前だなあ… T郵便局は、月に10日 会えない事の方が多かった。
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