第1章

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今日は珍しく、お昼の休憩前に彼女が来た。 「こんにちは!」笑顔の彼女は、服装で少し大人に見えた。 『こんにちは!いらっしゃいませ』みんなが笑顔になる。 樹の窓口へ来たココ… すると、いつものように局長がすぐ来る。 「ココちゃん、素敵!とっても お似合いよ。チョッピリ大人ですねえ。お出かけ?まさか…」 「そうなんです。オフなんですよ!久々に…なんだか嬉しくなっちゃう…」ウフッ… 「あらら…恋でもしちゃった?ココちゃんは可愛いから、もう彼いますね?」ウフフ… 二人の楽しい会話を黙って聞いている樹だった。 「局長!お電話です!」「はい…」席に戻る局長 突然、樹に向かって「あっ、忘れる所でした。切手20枚と現金封筒5枚お願いします」 「はい、切手20枚 82円切手で、よろしいですか?」「はい!」 「現金封筒は、サイズが、これとこれが有るのですが…どちらにしましょうか?」 大小の現金封筒を見せる。 「そうですねえ…大きい方を5枚下さい。親切に有り難うございます」 笑顔で頭を下げる ココ いつの間にか樹の傍に立っていた局長 「あらあら、ココちゃんに頭を下げさせて…すみません!なにしろ新人ですから…早乙女君ダメじゃないの!」 「すみません…」謝る樹 どうして僕が怒られるんだ? 「局長、止めて下さいよ…早乙女さんは何も…困ります。マニュアル通り 親切に教えて頂いたのです。 お礼を言っただけですよ…教えたのは局長さんでしょう…?ねえっ!」ウフフ… 「そうでした。ごめんなさい早乙女君」その場を助けてくれたのだった。 『有り難うございました!』 帰って行く彼女を見送り、休憩に入る樹
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