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今日は珍しく、お昼の休憩前に彼女が来た。
「こんにちは!」笑顔の彼女は、服装で少し大人に見えた。
『こんにちは!いらっしゃいませ』みんなが笑顔になる。
樹の窓口へ来たココ…
すると、いつものように局長がすぐ来る。
「ココちゃん、素敵!とっても お似合いよ。チョッピリ大人ですねえ。お出かけ?まさか…」
「そうなんです。オフなんですよ!久々に…なんだか嬉しくなっちゃう…」ウフッ…
「あらら…恋でもしちゃった?ココちゃんは可愛いから、もう彼いますね?」ウフフ…
二人の楽しい会話を黙って聞いている樹だった。
「局長!お電話です!」「はい…」席に戻る局長
突然、樹に向かって「あっ、忘れる所でした。切手20枚と現金封筒5枚お願いします」
「はい、切手20枚 82円切手で、よろしいですか?」「はい!」
「現金封筒は、サイズが、これとこれが有るのですが…どちらにしましょうか?」
大小の現金封筒を見せる。
「そうですねえ…大きい方を5枚下さい。親切に有り難うございます」
笑顔で頭を下げる ココ
いつの間にか樹の傍に立っていた局長
「あらあら、ココちゃんに頭を下げさせて…すみません!なにしろ新人ですから…早乙女君ダメじゃないの!」
「すみません…」謝る樹
どうして僕が怒られるんだ?
「局長、止めて下さいよ…早乙女さんは何も…困ります。マニュアル通り 親切に教えて頂いたのです。
お礼を言っただけですよ…教えたのは局長さんでしょう…?ねえっ!」ウフフ…
「そうでした。ごめんなさい早乙女君」その場を助けてくれたのだった。
『有り難うございました!』
帰って行く彼女を見送り、休憩に入る樹
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