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「これ、私のベビーリングだよ!」
「ベビーリングって?」
「生まれた時に、赤ちゃんの誕生石で記念に小さな指輪を作るの。でも今は、私の誕生日にネックレスにしてくれるって…ママがジュエリーショップに預けてあるはずなのに?」
「ね、もしかしたら未来の自分から逆タイムカプセル、みたいな?」
「まさか!そんな小説みたいなことがあるわけ…」
「ねぇ、手紙早く読んでよ!」
リリカは手紙を読んだ。
「2015年の私へ。
私は今から35年後、47歳のリリカ。今は2050年。
昨日同窓会があり、みんなのタイムカプセルを掘り出しました。
クラスのみんながどうしてるかは、その時のお楽しみだから書かないわ。
あまりに懐かしかったので、ここに過去の自分宛てのタイムカプセルを埋めることにしました。
なぜこんなことができるのかって?それはもちろん、科学技術が発達しているからよ。
ただ、小説や映画でよくあるように歴史を変えてしまう可能性があるから、誰でもってわけにはいかないの。
2015年のみんなへ。
昔は、世界が滅びた後の近未来アニメとかが流行ってたわね。私も未来ってもっと大変なんだと思ってた。環境問題とか、戦争とかね。
でも、2050年って2015年より間違いなくいい時代よ。
もちろん、問題が全く無いわけじゃない。けど、日本でもいろんな国のいろんな習慣の人が便利な技術を使ったり美しい自然を楽しんだりしながら、平和に楽しく暮らしている。
それから、2015年の私へ。
小学校を卒業する時、野球を続けるか辞めるかで迷ってたわね。
辞めちゃダメよ。
なぜならこの時代は男女平等が進んで、チーム競技は全部男女混合チームになってるの。野球、サッカー、ラグビー、バスケ…他の競技も全部。
そして私は、日本人で初の女性メジャーリーガーとして成功したわ!!
もちろん今は選手は引退して、プロ野球の監督をしている。…これも女性初よ。
もちろんこれまで、辛いことがたくさんあったわ。でも乗り越えてきた。クラスのみんなもそうよ。
だから私から最後に、あなた達に一言。
夢を諦めないで生き続けて。未来は明るいわ。
2050年のリリカより」
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