第4話 そして始まる…歪な礎

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翌日の朝、目が覚めて、すぐに起き上がれずベッドでぼーっとしながら昨日を思い出して、浮かれて逸る気持ちと共に浮かんだ感想。 …倉坂さんは遊び人だ。 それも天性の感じ。 女慣れしてるとかじゃない。 女という生き物が好きで、性質を解ってる気がする。 関わっていいのだろうか…。 私は、大丈夫なのかな… 決して完全に男の扱いになれてるとかでもなく、遊んだ経験もないのに、こんな魔性な人に近付いて、無事でいられるのだろうか… 冷静に分析しても、別の部分で止められない自分が居る気がする。 あぁ、まずい。私は自分から好きになると、周りが見えなくなるから… 冷静でいられないなら、進むべき相手じゃないと思うのに。 昨日の帰り際の倉坂さんの言葉が、リピートする。 『また、おいで』 あの瞬間の妖しい瞳と口元。 あれを魔性といわず、なんというのか。 ぞくりと背筋に電気のようなしびれが駆け抜けて、体の中心が熱くなる。 あぁ。 私、今かなり欲情してる。 きつく目を瞑り、両腕で体を抱いて走る衝動を堪えた。 ふと枕もとの時計を見ると、もう準備しなければいけない時間。 仕方なしに起き上がり、シャワーに向かう。 少し熱めのシャワーで体を温めながら、普段はあまり気にしていない部分のお手入れまで、今日はしなきゃと無意識に思ってしまった。 image=492814277.jpg
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