恋愛テスト高得点!

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以前とは明らかに何かが違うのに、二人はそれを必死になって隠そうとしていた。 もっと自分の気持ちに素直に、そしてオープンになればいいのに。 …とか、ちょっと偉そうなことを思ってみる。 人様の恋愛は見ていてもどかしい。 もっとこうすればいいのに、とか、相手もこう思ってんじゃん?とか、口出ししたくなる。 目に見えて戸惑っている葵と西。 西は倉森から参考書を借りると、自分の席に戻って行った。 この前の席替えのまま、西と葵の席は前後。 葵はぎりぎりまで席には戻らない。 まぁそれはいいとして。 テストが終わったばかりなのに、西は何で参考書、なんだ? 「あーっ!早く、夏休みにならないかなぁ!」 葵は西との話題から逸らすためか、大きく伸びをして言った。 確かに。 早く夏休みにならないかなぁ…。
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