第1章

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「晶雄くん、悪いね大晦日だってのに」 「あー、店長大丈夫ですよ。負けた俺が悪いんですって」 コンビニで得た営業スマイルで店長に微笑む。 あのマクドナル〇で有名なスマイルください! っていきなり言われても瞬時にスマイル出来る自信はある。 なんだそのどうでもいいスキル。 ついでにさらにどうでもいいことだが、店長はつい1ヶ月ほど前に奥さんに逃げられたらしい。 それで、誰もがやりたがらない大晦日の日もこうして俺と一緒にバイトしてくれてるわけだ。 店長確かもう少しで60だよな? ほんと、何やってんだか。 時計をチラッと確認するとまだあれから10分しか経っていなかった。 暇なときって、1分が1時間に感じるとかあるけど、大袈裟すぎるがあながち間違ってはいないと思う。 「晶雄くん、年越したら休憩して、そばでも食べようよ!お客さんも来ないだろうし!あ、そば売り切れか・・・・・どんべ〇でもいい?」 「店長、それいいですね!了解です!」 またも営業スマイルで店長に言う。 店長って、俺と話すときやたら鼻息荒いけどホモなのかな? だめだ、暇過ぎてほんと、どうでもいいことしか頭に浮かんでこない・・・・・
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