第1章

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・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・。 ピロピロ~ン 23時54分、一人の客が入ってきた。 10代だろうか?女の子だ。 少し顔立ちがあどけない女の子、きっと俺と同じ、あるいは少し下くらいの年齢だろうか。 とはいっても、ぶかぶかのパーカーに帽子をかぶっているため定かではない。 「いらっしゃいませ~」 俺はお得意の営業スマイルでその女の子に挨拶をする。 こんな夜遅くにコンビニきてどうしたんだろうか? しかも一人で俺と同じ年くらいの女の子が・・・・・ まあ、どうでもいいか。 人間いろいろあるしな。 だが、一つだけ分かることはこの子は、非リアだ!! もう少しでHappy new year!!ヒューヒュー!ってのにこんな時間にコンビニ来るなんて、家族といざこざあったか、コンビニでHappy new year!!ヒューヒュー!ってするのが夢だったの!とかそういう変わりもんしか来ないだろう。 なんか俺の妄想で、どんどん女の子のイメージが悪くなってる気がする。 バイトって暇だから、どうも人間観察してしまう癖がついてしまう。 俺がこの時間にコンビニに来た訳の妄想をしてるなど知らないその子は、とことこと店内を一周して、俺の正面で止まった。
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