実海の一日~花嫁修行は大変なのです!の巻~

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今日の授業が始まりました。 でも、去年と違い水蓮さんがいないので正直に言うとやる気なんて全然出ません。 それにこの学校はさほど内容が難しくないため、聞いてなくても何とでもなるのです。 水蓮さんは今頃どうしていらっしゃるのでしょうか? 欠伸をしながら退屈そうに授業を聞いているのでしょうか…? それとも、思いきって寝てるとか…? はたまた、真面目に受けてるとか…? はふぅ…想像が底を尽きません。 360°あらゆる角度から水蓮さんの顔、態度を考えてみます。 や、やばいです…かっこいい顔から可愛い顔まで無限に思い付きます。 何かドキドキしてきました。 あんな顔とかこんな仕草をしてると…あぁ!何か…うへへへ… 先生A「お、おい愛近…顔がゆるんでるぞ、後よだれも」 実「はわわー!?見られました!!二度と私に近づかないでください!!」 花「先生を拒絶しやがったー!?」 あわわ…どうやら見られてしまったようです… 水蓮さん以外に見られる何て、は、恥ずかしいです。 こ、これはもう記憶を奪って忘れて貰うしか… 花「落ち着いて!顔が、顔が怖い!!」 むぅ、まぁ今日に始まった事でもないので別に良いです。 水蓮さんに嫌われなければ何ら問題はありません!! でもやはり恥ずかしいのです…! これはもう責任をとって水蓮さんにお嫁に貰って貰うしかありませんね! 後で早速婚約届にサインしてもらいに行きましょう!! 先生A「で、だ。愛近。この問題前に来て解いてみろ」 実「はい、終わりました」 先生A「いやいや何を、さっきから動いてな………あれ、解けてる…合ってる…あれ?」 この程度、愛があれば余裕なのです。 なのにどうして皆さんそんな唖然とした表情をしてるのでしょうか。 私にはわかりません。 はぁ…水蓮さん、会いたいてす…なでなでして欲しいです…抱き締めて欲しいです…押し倒して欲しいです…はぁぁぁ…。 よし!次の休み時間、水蓮さんのところに行きましょう!決定です! 早く終わらないかな♪ 花「あれは…早く終われって顔だわ…」 先生A「…そんなに…私の授業って…」 その後、チャイムが鳴ったらすぐ水蓮さんのところに行きました。 婚約届を出しました。 破られました。
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