実海の一日~花嫁修行は大変なのです!の巻~

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どうやら食べるのは自由だそうです。 ちょっと安心しました。 そして今回は味や見た目などで成績を判断することはしないらしく、クラスの親睦を深める為に行うそうです。 私のクラスはさほど荒れてる人もいないので、今でもある程度みなさん仲良くなっています。 なので親睦を深めるというよりかは一緒に遊ぶ感じになりそうですね。 しかし私としてはそんなことはいいのです! 今の私が考えてる事はクッキーをいかに上手く作り、水蓮さんに喜んでもらうかということです! あわよくばなでなで、さらには告白、さらには押し倒し…キャッ// ふふふ、やる気はMAXなのですよ!! 花「おや、実海ちゃんやる気だねぇ…やっぱり高月くんに渡すの?」 実「はいっ!その通りです!あわよくば一線越えたいと思ってます!」 花「…色々と段階飛ばしてるんじゃないかなぁ…?」 そんなの愛の前には関係ないのです! さぁ、頑張りますよ! 家でもお菓子作りはよくやってるので、作り方とかは特に問題ありません。 いかに美味しく、見た目よく、食後に合うクッキーを作れるかが勝負ですね。 絶対に水蓮さんに美味しいと言わせてみますよ! そして私は決戦場(キッチン)に向かったのでした。 実「ふぅ、ちょっと作り過ぎました」 試行錯誤した結果、とりあえず色んな種類を作って水蓮さんに楽しんでもらいながら美味しく食べてもらうという感じにしようと思いました。 結果として味、食感、見た目など色々な観点から考えて作ってるうちに数種類のものが出来てしまいました。 途中から何やら女の人からの目線を凄く感じたのですが何故でしょう? 私はソッチの人ではないので生憎そういう性癖は持ち合わせていません。 なのでちょっと勘弁してもらいたいですね。 後はこれを均等に数個とってラッピングして…でも水蓮さんは小食な方なので少し種類を絞った方が良さそうですね。 う~ん…私だけの判断に任せるのは良くないかもしれません。 花ちゃんに意見を聞いてみましょう。 実「花ちゃん、この中だとどれが水蓮さんに喜んで貰えそうだと思いますか?」 花「…実海ちゃん…私はね、自分の女子力に悲しみを感じてるの…。」 実「?」 何が言いたいのかよくわかりませんでした。
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