10人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
水「ったく鈴ちゃんめ…何かと面倒ごと押し付けて…」
しばらくみなさんとお喋りしていると水蓮さんが帰ってきました。
多少愚痴ってはいますが、何だかんだで手伝ってあげてる辺りさすがだと思います。
果「お兄ちゃんお帰りー!!疲れたでしょ?私がキスして癒してあげるね!」
水「むしろ疲労が増えそうだからやめてくれ」
咲「じゃあ私と!」
舞「わ、私でも…」
水「いいからキスの話題からはなれようか」
普段なら私もあの中に交じっているのですが、今日は違います。
クッキーの入った袋をとりだし、水蓮さんの方に近づきます。
実「水蓮さん!これ宜しければ…」
水「ん?クッキー?」
調理実習で作ったという事を伝えると納得して受け取ってくれました。
さて、審判の時です!
水「何でハート型…?まぁいいや、いただきます」
実「…(ドキドキ)。」
水「…うん!?うおっ!?何だこれうめぇ!」
実「…ッ!////」
その時水蓮さんが見せてくれた笑顔は、
私の想像以上に素晴らしいものでした。
水「これどうやって作ったんだ?俺でもこんなに上手くは作れないぞ」
実「あ、あの…その、えと…///」
ど、どうしましょう!
さっきの笑顔が思ったよりも素敵で、嬉しすぎて上手く喋れません!
えっと、えっと…
咲・果・舞「「「じーっ…」」」
実「はわーーーっ!?」
舞「一応…私たちもいるんだからね?」
咲「何二人でいちゃついちゃってるのさ!」
果「お兄ちゃん!早く帰ろ!二人で愛を育も!!」
水「おいっ引っ張るな!!」
水蓮さんがみなさんに引っ張られて行きます。
私は少しそこで固まっていましたが、
すぐに笑って後を追いかけました。
実「待ってくださいよー♪」
ほんの少しだけ、
距離が近づいたかな…?
いつもと変わらない日常、
でも今日は少し特別な日になりました。
最初のコメントを投稿しよう!