3rd*先生のお気に入り。

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「友達なんだけどねー、たまに……」 その後は続かなくて、「えへへ」と、誤魔化すように笑った。 「内山くん、いいのよ、ここで無理しなくて」 内山くんは、目を丸くして、動きを停止した。 「何のために保健室があると思ってるの?」 この部屋を、怪我人だけのためだなんて思わないでほしい。 「うんっ」 お、笑った。 「じゃあねー、聞いてもいい?」 「スリーサイズ以外ならね」 「興味ないっ」 即答。 この野郎。 「友達を好きになるのは、悪いこと?」 「何でよ。嫌いになりたいの?」 「……ううん」 内山くんはニコニコ笑って缶の中身を飲み干し、ジャンプするほどの勢いで椅子から立ち上がった。 「ありがと!ばいばいっ」 そして、出ていった。 私は、深く息を吐く。 何のため息だろう。 まだ開けていない缶のプルタブを、そっと窓の外に向けて開けた。 吹き出すこともなく、普通。 ふっきれた顔してたな。 もう、保健室には来ないかもしれない……。
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