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「まさか、あいつと仲良くなったりした?やめたほうがいいよー?あいつね、人の男すぐ取るから!最悪だよ」
そんなことしてない!
取ってないし、そもそも誰かの彼氏ではなかったし、あたしは宿題を教え合っていただけ。
きっと、あいつもそれを承知の上で嘘をついている。
あたしを、ひとりにさせたいだけでしょ?
周りに、誰も味方がいないようにしたいんでしょ?
――そのほうがおもしろいから。
ただ、それだけのために。
緋芽は、どう思っただろう。
なんて返事をしたんだろう。
聞く前に、あたしはそこから逃げた。
あいつの話を信じても、信じなくても、なんとも思わないはずがない。
一緒に花なんて見れないかもしれない。
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