3rd*先生のお気に入り。

14/22
前へ
/35ページ
次へ
「こらこら、怪我人にちょっかい出さないの。脱げた?見せて」 素足になった藤崎さんの右側のくるぶし付近を見ると、少し赤くなっている。 「ちょっと腫れてるかな?触るね」 「あっ、……痛っ――!」 「あら、ごめんね」 そんなに強く触ってないのに痛いってことは、これからもう少し腫れてきそう。 「テーピングにしようかと思ったけど、シップ貼ったほうがいいかもね」 私は、肌の色に近いシップのビニールを剥がして、藤崎さんの足に貼った。 「ありがとうございます」 「無理して歩かないで、あんまり痛いようだったら病院行くのよ」 「はい」 男子に、「肩貸してあげて」と言うつもりだったけど、言うまでもなく藤崎さんに手を貸して立ち上がらせていたから、やめた。 「お大事に」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

169人が本棚に入れています
本棚に追加