3rd*先生のお気に入り。

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ふたりがいなくなって、私は気になる場所に目をやった。 相変わらず閉まったカーテン。 「内山くーん。どうしたの?もういなくなったわよ」 内山くんは人懐こいし、誰が来ても隠れるような子じゃないのに。 「あはは?かくれんぼ……」 誰と。 ひょっこりと、カーテンの隙間から覗かれた顔に、複雑な気持ちになる。 無理矢理聞くわけにもいかないけど……。 あのふたりはもしかして、内山くんが保健室に来るようになった理由だったりして。 憶測でものを言うのは好きじゃないから、心に閉じ込めることにした。 「そろそろチャイム鳴っちゃうよ。そこから出たら?」 「へあー?……うん」 何だ、その疑問符は。 根掘り葉掘り聞かれるかと予想していたのだろうか。 「言いたくなったら、いつでも聞くわよ」 「うんっ!先生、俺のことも癒してねっ」 内山くんはいきなり元気になって、手を振って保健室から出ていった。
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