2nd*コイバナ。-2 #2

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その日は、休み時間に保健室には行かなかった。 教室で、授業よりも長く感じる数十分をひとりで堪えた。 そして、先生以外の誰とも喋らないで、放課後。 緋芽は帰ったかもしれないけど、どうしても気になったから、保健室に向かった。 「失礼しまーす……」 「おー、どうしたの、あやめちゃん」 「うん、ちょっと」 先生に歯切れ悪く答えつつ、保健室を見渡す。 ベッドは全て空いている。 見たところ、他に誰もいない。 いないんだ……。
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