3rd*先生のお気に入り。

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「すみません、深沢先生」 新たな訪問者。 野球部顧問の日下先生。 体育担当の先生だから、ジャージを着ている。 そういえば、さっきの時間、グラウンドでどこかのクラスが体育をしていた。 日下先生は内山くんを少し気にする素振りのあと、自分のひじを私に見せた。 「あの、ここに、絆創膏とか貰えますか?」 砂に擦ってしまったのだろうか。 洗ったらしいけど、周りにまだ砂が付いている。 「あら、大変。消毒するから、そこ座っててください」 「や、そんなことまでしなくても。絆創膏だけ頂ければ……」 「ダメです。座ってください」 「あ、……はい」 内山くんは、自分の座っている長椅子を、日下先生が座りやすいように少し移動した。 「内山も怪我か?」 「んーん。遊びにきただけ」 「あー、放課後もよくいるもんな」 何で、滅多に保健室に来ない日下先生がそんなことを知ってるんだろう。 そうだ、グラウンドから見えるんだっけ。
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