2nd*コイバナ。-2 #2

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「宇佐見も、そんな顔で頑張ってんだな」 今までの話を聞いて、言うことはそれだけか? そんな顔でって何だ。 「自分の悪口聞いたことない女子なんていないしー」 「……怖いな」 「今だったら、返り討ちにしてやれんのに」 「お前のほうが怖いな」 綿貫がため息混じりに笑う。 あたしは、奴に右手を出して、 「綿貫、“おすわり”」 「嫌に決まってんだろ。つか、それは“お手”だ」 「いいから座りなよ」 「何で」 「撫でてあげるから」 「いらん」 「いいから、あたしに早くひざまずけっ!」 「だっ!?」 綿貫の膝の裏に、見事に回し蹴りがヒットする。 なんか趣旨変わってきた気がするけど、面倒だから気にしない。 地面に膝をつく綿貫の頭をわしづかみ。 「てめ……、ケンカ売ってんのか」 「違うよ。褒めてんの!」 「何をだよ。分かりにくいんだよ」
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