2nd*コイバナ。-2 #2

9/13
前へ
/35ページ
次へ
「もう好きじゃねぇって、何回言えば分かんだ。軽く飽きたっつーの」 「え、何で何で?」 「お前のせいだろうが」 「にゃ?」 綿貫は、あたしを置いて、歩行を再開した。 「えー!?なになに?」 全然速くない背中を追いかける。 「宇佐見が、毎日毎日毎日毎日体当たりでイミフな励まし方するから、お前以外のこと考えんのめんどくさくなったんだよ」 「――」 それはなんだ。 無意識下の発言か。 すごいこと言ったよ? 分かってる? それはつまり、あんたの脳内の住人はあたしでいっぱいなの? 綿貫は歩き続けるけど、あたしはまた立ち止まる。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

169人が本棚に入れています
本棚に追加