3rd*先生のお気に入り。 #2

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そんなわけで、すぐに放課後。 「せーんせーっ」 内山くんが来ないはずはない。 放課後まで、おやつをお預けされ続けたのだから。 「ちょっと待ってなさい」 すでに保健室にいた中倉さんの体温を計っている最中だったから、内山くんの顔を見ずに軽く注意を。 中倉さん本人は大丈夫だと言うけれど、昨日早退した子だから、念入りに。 ピピッと電子音が鳴って、体温計を受け取る。 「36℃。平熱ね」 「よかった」 「安心して久我くん見れるわね」 「……人前でそういうこと言っちゃダメ……」 「あら、まぁ」 内山くんなんか気にすることないのに。
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