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真幸くんが床に座る。
あたしも、すぐ傍に座ると、
「あ、何してんの。寝てなきゃダメじゃないですか」
「わっ、ひゃあ!?」
脇の下から持ち上げられて、ベッドの上に乗せられた。
「だって、あの、でも……」
来客だというのに、寝てるってどうなんだろう。
「大丈夫ですよ、すぐ帰るから」
「……帰るの?」
なんだ……。
ちょっとがっかり。
「うん。さっき送ったメール」
「メール?」
内容を思い出してみる。
それは、
『顔見たいから今の写メ送って』
と、いうもの。
さすがに、この風邪引きの顔を送るのには抵抗があったから、拒否してしまった。
目は腫れぼったいし、鼻は赤くなってるし、今だって見せていることに抵抗を感じている。
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